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ファイナルカウントダウン

恐怖のドラキュラ再び現る

次女が昼間に突然、「パパ、ドラキュラやって」と言い出した。
またドラキュラ?

前回のドラキュラの話を知らない人はこちらから↓

今回は、主夫である僕が主役。つまり僕がドラキュラってこと。
ルールも前回同様、ドラキュラは寝ていて部屋が暗くなると起き上がり、ドラキュラでない人の首を噛む。そして噛まれた人はドラキュラになる。
というもの。もしや今回僕が次女にタオルでしばかれるのか!?
かと思いきや、このドラキュラ、若干ルールが変わっていた。
しかも手にはタオルを持っていない。

次女

パパはドラキュラだから寝ててね。

まずは、我が家の正式なドラキュラルールに則ってドラキュラは寝ている。
しかし、ここからがいつものルールと違う。何かおかしい。

次女

今から数えるから、ドラキュラは0になったら「シャー!」って言って起きてね。

なるほど。
そう来たか、鬼ごっこやかくれんぼのように数を数えてからのスタートか。
少し古典的な遊びのルールを加えてきたな。
部屋を暗くするというドラキュラルールではなくなったのか。
しかも、この場合0で起きるということはカウントダウン方式だな。
ではでは、横になって目を瞑ってみましょう。
そして、0になったら恐怖のドラキュラは一気に目を覚まして『シャー!!』だ。

次女

1、2、3、4・・・

え? え?
カウントダウン方式じゃないの?
0は一体どこに出てくるの?

次女

6、7、8、9、0!
はい、起きて〜。

ちょっと待って、ちょっと待って。
0はそこに来るの?
ルールが斬新すぎる。
見せ場の『シャー!』のタイミングが読めないじゃん。
とりあえず目を開けて起きるが、ドラキュラの『シャー!』の前に次女にクレームを入れてみた。

House papa

(次女)ちゃん、0は1の前に来る数字だから、今の数え方はちょっと違うよ。0が9の後に来ちゃったね。

次女

ふ〜ん、分かった。 じゃあまた数えるね。
もう一度寝て。

あっさりと分かったと言ってるけど、カウントダウンの法則を知っているのか?
しかし、そもそも本人は0になったら起きてねと言っていたので、カウントダウンの法則は知っているはずだ。
しかもなんだか自信に満ち溢れた顔をしている。
その自信満々の表情の裏に秘められているものは何だ?
何か企んでいるのか?
ま、まさか、さっきの数え方はわざと間違えたふりをして計算してるのか?
実は僕がカウントダウンを知らないと思って父親を試したのか!?
とりあえずもう一度、心を落ち着かせてドラキュラのように深い眠りについて0になるのを待とう。。。
そう心を落ち着かせて・・・

次女

0、1、2、3、4、・・・

House papa

待て待て待て〜ぃ!
いつ起きれば良いのよ〜!

やはり単純にカウントダウンの法則を知らないようだ。
しかし、嬉しいことに0が1の前に来てるので数字の概念は理解したようだ。
まずは、次女にカウントダウンの法則を教えてあげよう。
難しいことを言っても理解できないと思うので、とにかく見本を見せてあげよう。

House papa

10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0

次女

分かったよ〜。今度はちゃんと数えるよ。

果たして次女はカウントダウンができるのか?
この調子でカウントダウンの法則も覚えれば父親としても嬉しい限りだ。
遊びながら学べる事程、子供にとってこれ以上有意義な時間はない。
頑張れ次女。
遂にカウントダウンの完成だ!
よく分からないけど、最初で最期のファイナルカウントダウンだ〜!

そして、期待に胸を膨らまし、恐怖のドラキュラは深い眠りについた。

次女

10、8、6、5、5、1、0!

House papa

シャー!!