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哀れ、豚肉人の悲劇。

哀れ、豚肉人の悲劇。

豚肉人(ぶたにくじん)現る!

我が家での夕食の一時、いつも通りに平和と戦争を繰り返しながら子供と食べていると、長女が三女に向かって突然意味不明な言葉を発した。

長女
長女

(三女)は、豚肉人(ぶたにくじん)。

突然何事だ?
ぶたにくじん? 豚肉人?

三女は確かに見た目が我が子史上最高に肉付きがいい。簡単に言うと太っている。
だからと言って豚肉人って。。。
いや、豚なら分かるが、豚肉ってなんか響きが哀れだ。
なぜ豚ではなく、豚肉なんだ?
早速その理由を長女に聞いてみた。

長女
長女

(三女)は、豚肉が好きだから豚肉人(ぶたにくじん)。

なるほと、よく分からない理由で勝手に呼び名を変えられてしまった三女。
しかも、豚肉が好きだから、豚肉人ってあまりにも安易ではないか?
せめて、豚肉ちゃんとか、ミス豚肉とか他に無かったのか?
あえて、なぜ人(じん)をセレクトした? 宇宙人とか外国人みたいに、ある意味スマートではあるが、豚肉に付けると響きが良くない。なんか怪人のようなイメージが強くなる。
豚肉を食べ過ぎて、突然変異で豚肉人に変身してしまった意味合いが強くなる。
ウルトラマンでいうところのピグモンみたいな存在だ。

しかし待てよ。待てよ。
三女はそもそも豚肉が好きなのか?
そんなこと聞いたことないぞ?

House papa
House papa

(三女)は、豚肉好きだっけ?

長女
長女

うん。大好きだよ。今もいっぱい食べてるじゃん。

いや、いや、いや。。。。
待て、待て、待て。。。!
いっぱい食べているのは長女も同じ。
むしろ長女よ、君の方が多く肉を取っているではないか!!
更に言うなら今日の献立は鶏肉だ。
豚肉ではない。
安易に妹に不気味な名前をつけるんじゃない!

次女
次女

ハハハ、 ぶたにくじ〜ん。

おいおい、次女、三女に畳み掛けるな。二人していじめちゃダメだろ。
そもそも豚肉が好きな根拠はないんだ。今日の肉は鶏の肉なんだぞ!
特に次女、お前はすぐに調子にのるから、これ以上はやめてくれ〜。

House papa
House papa

(三女)は、豚肉人じゃないよね。

三女
三女

ぶたにくじ〜ん

え、え〜!
気に入ってるのかその呼び名!?
豚肉人の意味をちゃんと理解しているのか?
ここは父親として、主夫として、確認してあげねばならない。
まずは、君は豚肉人と呼ばれてるんだぞ!という現状を理解してもらわねば。
豚肉人が呼び名である事と、呼ばれることが恥ずかしい事だという理解をしてもらわねばならない。
とても恥ずかしい呼び名であると分かれば、三女は『やだぁ〜ちがう〜』と必ず言うはずだ。
そのためには誰かを犠牲にしてでも確認を取る必要がある。
その誰か・・・とは。

House papa
House papa

(三女)は、あばれる君だよね。

三女
三女

やだぁ〜、あばれるくん じゃな〜い

House papa
House papa

じゃあ、豚肉人だよね。

三女
三女

ぶたにくじ〜ん

そうか、豚肉人でいいのか。。。
確認のためとはいえ、あばれる君には残酷なことをしてしまった。
しかし、君の犠牲を決して僕は無駄にはしない。
いつか、娘に「あばれる君になりたい」と言わせてみせるよ。

今回は長女のリサーチ不足で、三女が豚肉好きかはまだ定かではないが、三女本人が気に入っている呼び名を迷いもなく付けてあげた姉達。
なんと妹思いなんだろう。一時はハラハラしたが、どうやら豚肉人が哀れな名前だと勝手に決め付けていた大人のエゴが一番危険なことなのかもしれない。純粋な心を失った大人の身勝手な判断が招いた事件だった。

そう、豚肉人は素晴らしい名前なのだ。
世界中の豚肉好きを豚肉人と言っても恥ずかしくないのだ。
太っていようが、その人が豚肉好きなら『よっ!豚肉人!』と笑顔で声をかけていいのだ。
太っていようが、その人が豚肉好きなら『よっ!豚肉人!』と声をかけられたら嬉しいのだ。
また一つ、仲良くなれるコミュニケーション能力を身につけることができた。
改めて我が娘達に感謝。

House papa
House papa

ちなみに僕はフランスが好きだから、フランスジンデ〜ス!

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