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ゴミから学ぶデザイン学ノススメ

ゴミはアイデアの宝庫なのか?

はじめに言っておきますが、これからの話は決してゴミのポイ捨てを容認するためのものではありません。本来ならば、ゴミのポイ捨ては許されるものではないと僕も考えております。ただ、視点を変えて物事を見ただけにすぎません。その旨ご了承いただき続きをお読みください。

こちらの一枚の写真、街の花壇の中に捨てられているゴミの写真です。
このゴミ、何かわかりますか?
そう、ほとんどの人がお分かりになるかと思いますが、コーヒーのペーパーカップです。しかしこのゴミは何か分からない人も中には稀にいるはず。実は僕も分からなかったその1人です。
このゴミを見た時に、『あっ! なぜ一眼カメラのレンズが捨ててあるんだろ〜!?』と思ってしまったのです!! 一度レンズと思い込んでしまったものだから、脳内がコーヒーのペーパーカップだと認識するのに時間がかかりました。どれくらい認識するのに時間がかかったかというと、レンズだとばかり思い込んでいたので、つい拾ってしまったのです。そう、脳内がコーヒーのペーパーカップだと認識したのは視覚ではなく触覚からだったのです。。。
僕は、街にある花壇の中のゴミを無造作に拾っているただのおっさんになっていたのです。ゴミを拾った以上、所有者が誰?という理屈は関係なく、ゴミのあった元の位置に戻すことは許されないのです。ただただゴミ箱を探すおっさんになるしかないのです。悔しいがこれが現実です。

で、思ったのですが、一眼レンズのデザインのカップがあっても良いのではと。面白いんじゃないのかと。更には売れるんじゃないのかと。。。
そこで、調べてみるとレンズの形のマグカップは発見。

こんな感じのマグカップ。
もはや、マグというよりレンズにドリンク入れちゃったくらいのリアルさで、僕のイメージ(拾ってしまったゴミの紙コップ)とは程遠いが、僕のアイデアより優っている気がする。
しかも調べてみれば、まだまだ出てくる!!
こんなものやら、あんなものまで・・・・。

しまいには、海外のサイトまでも無我夢中で調べましたが、出てきたのは紙コップをレンズにしたカメラ。僕の当初のアイデアの180度真逆をいっている。既に僕は何を探しているのが趣旨さえ見えなくなってきている。

結局レンズのデザインの紙コップは調べられませんでした。ということは、まだまだそのジャンルの道は舗装できていないあぜ道なのでは? チャンスはあるのではないか? いやまてよ、その反面、紙コップ以上の立派なレンズカップのプロダクトデザインがあるってことは、紙コップでレンズのデザインを考えた人も多いのでは? そして商品化される前に何らかの無理な理由が重なり、企画がポシャったのでは? そう考えると悲観的な感情が根拠もないまま勝手にじわじわと溢れ出てきました。デザイナーの道は簡単に開けないことを勝手にじわじわ実感しました。
しかし、ここまで久しぶりに僕を夢中にさせたゴミにはある意味感謝をしなくてはなりません。いや、別にポイ捨てを容認しているわけではありませんよ。

House papa

とにかく、ゴミのポイ捨て禁止。 
それ以上に、人に変な夢を与える紛らわしいゴミのポイ捨ては禁止っ!